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少し近づいてみた

毎週金曜日、今日は朝から週に一度の出張レッスンの日です。
電車に乗って大阪郊外の街まで出かけます。

その帰り道。私鉄からJRに乗り換えます。その間に通る道でいつも気になっていたことがありました。

それは「THE BIG ISSUE JAPAN」を買うかどうしようか・・・

ということです。

ご存知でしょうか。「THE BIG ISSUE JAPAN」

これはホームレスの人たちに収入を得る機会を得る事業としてイギリスで始まった雑誌です。
東京、千葉、神奈川を始め、関西では大阪、神戸、京都の主だった駅の出入り口付近などで、ホームレスの人が本を片手に持って立ちながら販売しています。

1冊200円。
最初に10冊を無料で受け取って、それを売った2000円を元手に、それ以降は仕入額1冊90円で、110円の利益を得ていく、というシステム。
販売する人は「ビッグイシュー行動規範」に同意し、顔写真入りのIDカードを身につけて販売しています。
殆どの号の表紙が有名なハリウッドスターだったりするので、それを片手に駅に立っている人を見かけたことがある人も多いのではないかと思います。

私は最初、いかがわしい本を売るおじさんが町に立っているんだ、と思っていました。
でも、あるとき、テレビ番組で解説しているのを聞き、どんな内容のものなのか見てみたいと思いつつ時間が過ぎていきました。
毎週通るのに、いつも、通り過ぎるだけ。

でもなぜ、私が彼らのことを気にしてしまうのか。話が飛びますが、わが社のオフィスビルの向かいに大きな公園があります。市民が集うとてもきれいな公園ですが、オフィスビル側の入口付近にホームレスの人たちの小屋が立ち並んでいます。そして、ビル自体が市の庁舎でもあるため毎週土曜日にはボランティアの人たちが配るお弁当を手にするために彼らの列が建物の周りに出来ます。

いろいろ工夫をして生活しているのがわかります。「ホームレス」の人と言っても、一概にこういうもの!と言い切れない。
嫌がる人もいるし、応援する人もいるんだ、ということも知りました。

起業して半年でこのオフィスにやってきたとき、公園の様子を見て「一歩間違えば、私もこの道の向こうで寝ていることになるかもしれない・・・」と怖くなったこともありましたが、そういうことで気になっていたのではなく、恐らくですが、ある意味、起業家とホームレスって似ているところがあるのかもしれない、と思ったから・・・?

前職を辞した、そのとたん、私はオフィスレスでワークレスでした。明日をもしれない、ものすごく不安な日がこれからずっと続いてしまうかもしれない怖さ。よく乗り越えられたものだと、自分なりに褒めてやりたい気持ちですが、起業間もない頃は恥ずかしい話、財布にお札が無かったこともあります。
「こんな時もあるさー!」って笑い飛ばしてがんばってきましたが、気弱なところが無かったわけではありません。でも、今日も生きています。

今日はめっちゃ幸せでも、明日、どん底に落ちている、そんな人生を一生体験しない保証はないから、ホームレスの人と私の境目ってそんなに太いもんじゃないんじゃないか?って思うことがあります。

・・・・・・・いろいろ書きましたが、そんなこともあって、オフィスレス・ワークレスだった私が、ホームレスだけど頑張ろうと気合いれて声を出しているおじさんから雑誌を買うことは、これって「起業支援」?なんて思い、いつかおじさんの前で足を止めてみよう、そう思い続けていました。

今日、レッスンからの帰り道。切符代だけコートのポケットに忍ばせていた私は、いつもどおりおじさんを何気なく見ながら通りすぎました。

でも、今日のおじさんは「俺、がんばってんねん!しっかりとな。」って体から何かを発しているような気がして、切符を買ってからお財布から200円を出して、引き返しました。

「おじさん、1冊ください。」
目を見て言いました。

IDカードを首から提げたおじさんは、とても嬉しそうに、でも、しっかりと商人としての対応をしてくれました。

「はい、ありがとうございます。1冊200円です。」

そういって、汚れないように半透明のケースに入れた在庫の箱を私にむけて開け、1冊手渡してくれました。

200円を渡しながら、

「ありがとう」と私。

「ありがとうございます。」とおじさん。

売買契約成立の瞬間です。
思ったとおりの、真面目実直なイメージの人でした。
でも、この人の過去を勝手に想像したりすまい、と思いました。

ただ、私はずっと起こしたかった行動を起こして、初めてホームレスの人と接したこと。その事実が体験として残りました。

30ページあまりの雑誌です。軽いですが、広告ばかりのフリーペーパーと違い、内容が濃くおもしろいものでした。

また、買います。

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No title

ご無沙汰いたしております。

私も、何度も『どんな内容の本なのか』と興味を持ち、立ち止まって
見ようと思うのですが、勇気がなく、いつも素通りしています。

今度は、一度声をかけてみようかと思います。
かがわ先生の文章に背中を押して頂いた気が致します。
有難うございます。

No title

私はこの冊子が創刊当時、たまたまいつも通る駅で売ってる方がいて
何度か買いました。
最近は町に出ないからな・・・笑。

一応縄張り?みたいなのがあって、他の売り手と重ならないように
配慮されているらしいですよ。

No title

私 買います。

本当に 本当に 役立てていただけますように・・の想いをこめて・・。

雑誌の編集に携わった人を知ってて、継続する難しさを聞きました。

販売のしてる方々も だんだん顔つきが変わってくるそうです。

  「待ってくれる人がいる」 ということが 彼らを支えているらしいんです。

      ・・・わかる気がします・・・

No title

takopunさま>
ご無沙汰しています、Takopun先生。お変わりございませんか?
その後、この雑誌は手にされましたでしょうか。
私は次の号もぜひ読みたいと思っています。それは中身が良かったら。
きっかけはどうだとしても、自分が気に入ったものに出会えた、そのきっかけを自分で作ることができた、ってことで○(マル)にしたいと思います。

No title

Jamさま>

おお、先輩がいたのですね!

売る側もいろいろと事情はあるでしょうね。資本主義ですもんね。

今度は私ももう少し気持ちにゆとりを持って買えると思います。

あ、ランチの件、また連絡しますね。
やっと実現する!?

No title

女将さん、ご無沙汰しています。コメントいただいてとても嬉しいです。

この雑誌、見かけは薄っぺらいですが、中身はずしりとしています。編集の方たちが真面目に取り組んでおられることが伝わってくるようでした。

あまたある雑誌の中からの出会いなので、大切に読みたいと思います。

またお目にかかりたいです!

No title

はじめまして。
「ビッグイシュー」についての記事を探していて辿り着きました。

私も以前勤めていた会社をやめて、しばらく仕事をしていない時期がありました。
なかなか仕事が見つからず「このままホームレスになるんじゃないか?」と思ったことがあります。
そのこともあってビッグイシューの発売が始まった頃から興味を持っていました。
ちょうど昨日、最新号を見かけて買ったのですが、内容も興味深いものでした。
また機会があれば買ってみようと思います。
販売員さんの「ありがとう」という言葉がとても嬉しかったです。

No title

ちぃさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
「ありがとう」って言葉は、人を温かく、やさしい気持ちにしてくれますね。この言葉の交換が少しずついろんな人を元気付け、生きる力になっていくことになれば嬉しいです。
100円玉2枚で出来ることの中でも、これはなかなかイケてるコトかもしれませんね。
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